キャッシュレスを進めるための施策としてPayPay100億円キャンペーン。長期に渡るバラマキは相当負担が掛かっていたようですが、今後一体キャッシュレス争奪戦どうなる
記者発表会に臨んだヤフーCEOの川邊健太郎、7ヶ月間の成果は思ってた以上にPayPayが日常に浸透したという報告。そして、日常への浸透を今後も続けるための施策として常時0.5%から3%への思い切った還元を提案。これは他ライバル会社も唖然としたでしょう。しかし今後の課題としては利益化の壁があります。
今後わかっている展開としては常時3%とPayPayチャンスの全額還元くじ、毎月行うワクワクペイペイという月ごとにジャンルの異なる店で20%還元というものがあります。
しかしこれだけでは、常時3%をかかげており決済手数料を3%にしても利益化とは程遠い結果になります。投資信託、証券などヤフー陣営としては足りない部分ではなく金融に力を入れていくことでマネタイズをしていくと同時にPayPayとヤフーショッピングとヤフオクによる顧客の入り口を増やし相互利用することで金融人口を増やしローンやキャッシングなどの利益を得ることが考えられます。
PayPayの元になっているPaytmが信用ランクによるキャッシング・ローン事業を展開しましたのでそちらが収益を上げる参考になることでしょう。それとビッグデータの活用がありますが、現状、QR決済ですと店に金額を入力するだけで商品情報が無いため、店舗POSデータのやり取りが必要となりビッグデータの利益化としては厳しいかもしれません。
また、ヤフー内でクーポンが開始されましたが、今後、PayPayでもクーポンをセットしPayPayでしか決済できない仕組みになっていくと思われます。クーポンを使用して成果報酬を得ることで収益をあげることが可能になります。
PayPayのユーザー数としては600万人ほどですが、ヤフー独自の期間固定TポイントがPayPayボーナスになることで1000万人、ソフトバンクの期間固定TがPayPayボーナスになることで3000万人ほど一気にPayPayユーザーが増えることを見込んでいます。
今後の展開としてはライバルとのキャンペーン合戦を長期に渡り繰り広げるのは難しいところではありますが、利益化に結びつけることが出来れば今後伸びていくことでしょう。